アストルチアの謎

ドラクエ10の設定、物語について語る、予定

【小説】奇跡の代償は 16章『後始末』


奇跡の代償は 16章『後始末』

■概要
Version4のアフターストーリー、第16話。
舞台はV5.0終頃のエテーネ王都キィンベル。
主人公は魔界で行方不明扱い。


■16章『後始末』の登場人物
メレアーデ:エテーネ王国王女。王国代表。
少女:『盟友』の姉。時渡りの呪いでさまよう。
リーネ:ヴェリナードの合成屋。
ルシェンダ:賢者集団『叡智の冠』を率いるリーダー。

(……ここは)
 気がつくと、メレアーデは知らぬ、うすぐらい場所に迷いこんでいた。
 いや、正確にいうと知ってはいるが実際にはありうべからざる空間。
『ドミネウス邸』
 すでにないはずの場所であった。しかも、巨大な家具や、見たこともないメレアーデ自身の肖像画、塗料をぶちまけたような廊下などがあり、メレアーデ自身が知る『ドミネウス邸』とはそこかしこが違っていた。
(とんでもない、一日ね……)
 そう思いつつも、謎めいた異空間をすすんでいくと、食堂にたどりついた。
 ここは、メレアーデの知るドミネウス邸の食堂と変わりないようであった。
 そこには、二人の女性が待ちかまえていた。
「ようこそ、メレアーデ姫」
 緑赤のめずらしい服を着た人間の少女がにこやかに笑っている。メレアーデには見覚えのない人物だ。隣には腕を組んでムスッとした表情のウェディの女性。こちらは招待客のひとりで、メレアーデもおぼえている。確かヴェリナードの大富豪、合成屋リーネ……。
 そして、その緑赤の少女の手に持つアイテムには見覚えがあった。
(あれは、『幻灯機』……異界を創り出せるエテーネ王国の秘宝のひとつ。今はディアンジの家に保管されていたはず)
「少し、ゆっくりとお話がしたくてお呼びしたの。ごめんなさい、この『幻灯機』はお借りしました。あとでメレアーデさんにお返しするので、今の所持者のかたへ返却しておいてください。……あら、もうひとり来ているわね」
「……」
 食堂の、もう一方の扉からは杖を構えて臨戦態勢の賢者ルシェンダがあらわれた。ルシェンダは少女をにらみつけて問う。
「お前は何者だ。招待客に邪法で記憶の書き換えをおこなっただろう。あの魔術は『叡智の冠』のいにしえの記録にもある、魔王が使う邪法だ」
 少女は首をふっていう。
「そんなに怖い魔法じゃないわ。優しい術よ。あそこにいた全員にかけたのは、この島で起こったことを一時的に話しにくくするだけのもの。いずれ時がきたら解除されるわ。……ルシェンダさん、レジストできたのね。しかも呼んでもいないのに、この空間にまで入りこめるとは、さすが『叡智の冠』のリーダーといったところね。でも悪くないかしらね。世界の安寧をつかさどる、あなたにすべてを知っておいてもらうのも」
 ルシェンダは少女の服装をみていう。
「……その格好、『六種族の祭典』でアンルシアをさらった少女だな。あとの報告で『盟友』の姉だと聞いた。その後は『時渡りの呪い』によって各時代をさまよっているのだとも。なぜこんなことをする」
「……信じてもらえるかわからないけど、できる限りは今からそれを説明しようと思って」
 そういって皆に席をすすめ、ルシェンダ、リーネ、メレアーデの三人はおずおずと着席した。
「ちょっと暗いかしらね、この部屋」
 そういって『幻灯機』を少女が掲げて念じると部屋はウルベアの帝国技術庁、筆頭研究員の金属的な部屋にかわり、さらにはラゼアの風穴の古臭い研究室へと姿をかえた。
「便利ね、これ。履歴機能でさっきの部屋になってたけど、術者の思いえがいた空間が再現できるのね。あたしにとってはこちらの方がホームって気分ね」
 そういって少女もすわる。リーネも懐かしげにその古めかしい研究室を見渡しながら、木の椅子にすわった。
「メレアーデさん、エテーネルキューブを見せてもらっていいかしら」
(……)
 メレアーデは無言でポーチをひらいて、いつも忍ばしているエテーネルキューブをテーブルの上に置いた。
「……出てきても、いいわよ」
 少女は、そういってエテーネルキューブに呼びかける。
 すると、すうーっと霊体のようなものがエテーネルキューブの上に浮かび上がった。
 その姿は、少女とうりふたつであったが、大きさはキューブの上にのる程度の大きさしかなかった。
「……!」
 メレアーデ、ルシェンダ、リーネの三人はおどろく。
「あたしのきょうだいのエテーネルキューブ完成品には、キュルルが入っていたでしょ?試作型のこちらには、こいつがいたってわけ」
「こいつ呼ばわりは、ちょっと……」
 キューブの少女がむくれていう。ははっと少女は笑う。
「第一声がそれ?まあいいわ。で、どうなったのよ?」
「見届けたわ。……すべて問題ないわ。エテーネ王国も救われるし、アストルティアも滅びない」
「そう、良かった!」
 そういって少女はほっと安堵の笑顔をみせた。ルシェンダが頭をかかえていう。
「まったくわけがわからんぞ。どういうことなのか、説明してくれ」
 少女と、キューブの小さな少女は顔を見合わせる。
「どこから説明したものか……。たしかに複雑怪奇な話よ。あたしがわかるところから説明してもいいけど、どうする?」
「……まずは、あたしが話す。最初は、あたしの身の上話を聞いてもらいましょうか」
 そう言って、キューブの少女は語りはじめる。
「まず、あたし。メレアーデの持っていたこのエテーネルキューブは『試作型』。そこの、あたしの『本体』が元々持っていて、ナドラガンドであたしのきょうだい――『盟友』のことね――の手に渡っていったものが『完成品』のエテーネルキューブなの。エテーネルキューブの素材には入手難易度がとんでもない、いくつもの素材が使われていたけど、その中でも最上級のものが『時の球根』だった。これは後になってわかることだけれど、キュルルたちの種族『時の妖精』そのものだったわ。結局これは『盟友』が時渡りしてエテーネ王国時代の王家の温室から持ってきてもらって出来たものが『完成品』というわけよ。しかし、最初に『試作品』をつくっていた時にはそれはなかった。しょうがなく時の球根の『代用品』を利用したの。『代用品』の材料のひとつめはあたしが品種改良した『テンスの花』の球根よ。これで時渡りの力をエテーネルキューブに定着させることに成功したの。でもこれだけでは『時の球根』のように使用者の思い描いた時代に移動させるための『演算装置』がなかったのよ」
 少女が説明を引きつぐ。
「もう、なんとなくわかったと思うけど、その『演算装置』のためのもうひとつの素材があたしの『魂』よ。……十分の一くらいかな。あたし自身もテンスの花の影響で不老になっていたから、その切り分けた『魂』は時の球根とよく馴染んだ」
 リーネがそれを聞いて憤慨する。
「外法中の外法じゃない!よくもそんな……」
「まあ、あんたはそういうと思ったわ」
 少女が肩をすくめ、続けてキューブの少女が口を開く。
「あたしは、そうやって作られ、ずっとただの装置として動いていたわ。その時は、植物状態の人間のような、わずかな意識がのこっていて、周りでおこっていることはおぼろげには入ってきていた。だから、キュルルのことや、時見の箱との戦いのこともなんとなくだけどわかってはいるわ。メレアーデと一緒に長い旅をしたこともね。旅の途中、あたしによく話しかけてきたわね、あなたは」
 メレアーデは実はひとりだと思っていた長き旅路に、このようなかわいい連れがいたことにおどろいたが、悪い気分ではなかった。笑顔でそのちいさな少女に語りかける。
「……結構、さみしがりやなの。猫ちゃんにも話しちゃうのよね。ほんとうは、ひとりぼっちじゃなかったのね。私は」
 そういってメレアーデとキューブの少女は顔をみあわせて少しわらった。キューブの少女はつづける。
「そして、あの日。因果律操作が行なわれたあの日に、あたしは目覚めた。あたしはそこに至るまでの経緯は直接はしらない。あとから皆の会話でキュルルが永久時環の最大パワーをつかってキュロノスのおこなった事象を『なかったこと』にしたと聞いた。その時の事象改変してなお、余っていた時渡りの力が世界中に降り注いだことだけはわかった。それは基本的にはすぐに霧散するはずのもの。しかしこのエテーネルキューブには、これまでにない量の時渡りの力が充填され、あたしは時の生命体としての意識を宿したの。そして、その時に最初に見たものは現代で破滅するエテーネ王国の未来だったわ……。さらには最終決戦に敗れて異界滅神に滅ぼされるアストルティアの姿も……」
「我々は異界滅神との戦いに敗れるというのか?!」
 ルシェンダが驚いて叫ぶ。
「いまは、おそらくは大丈夫よ。異界滅神ジャゴヌバとの戦いは、『盟友』に依存する定まりきってはない未来ではあるけれど……確定で敗北する未来は今日まぬかれた」
 キューブの少女はそういってつづける。
「順をおって説明するわ。まずはエテーネ王国の方から。時の生命体として意識を宿した時に、その『本能』として『歴史の修正力』なるものが歴史の改変には立ちはだかることが感じられたの。……エテーネ王国は過去、滅びる運命だった。メレアーデも、キュレクスからある程度の知識を転送してもらっているわね。五〇〇〇年の時を超えればほとんど『歴史の修正力』はなくなると思って、現代に飛んだ……」
 メレアーデは驚いて聞く。
「そうよ。……まさか、五〇〇〇年の時を経てもまだ『歴史の修正力』のためにエテーネ王国は滅亡するというの!?」
 キューブの少女はうなずく。
「ただし、メレアーデが思っていたとおり五〇〇〇年の跳躍で『歴史の修正力』はほとんど切れかかっていたの。『時見』で予見して歴史改変しても反動がない程度にはね。私は自分のエテーネルキューブにたまった『時渡りのチカラ』をつかって時見をおこない、いろんな人の夢の中に入ってお告げのようなフリをして歴史に介入したわ」
 リーネは得心していう。
「ふーん、なるほどねぇ。それでダストン氏をあんたのチカラで呼び出して、ビャン皇子が強大な魔物になって暴れるのを防ぎ、エテーネを惨禍から救ったっていうわけね?」
「いえ、ちがうわ」
 キューブの少女はおだやかに首をふっていった。四人は顔を見合わせる。『本体』である少女すらも驚いて聞く。
「え……、そうじゃないの?」
 それに対し、キューブの少女はたんたんと告げる。
「かなめの人物は、ジャベリ参謀だったわ」
「え?」
「ええ?」
「えええー!?」
「ていうか、誰よ?」
 四者四様におどろく。キューブの少女は頭をかきながら説明する。
「えーとね……まずジャベリ参謀は、エテーネ王国軍幹部の地位にいる人物よ。そのジャベリ参謀は対人の政争・戦争能力がめっぽう高くてね……大抵のパターンで反乱を起こした上、五年ほどでレンダーシア大陸を統一するのよ……。でもその後、魔界を完全に掌握して魔族を完全に滅ぼした上で、満を持して攻め入ってきた異界滅神の軍勢にはボロ負けして世界は滅ぶ」
「……」
 皆、予想外の展開におどろく。ルシェンダが気をとりなおして質問する。
「……では、なぜ今回はジャベリが反乱を起こさず、おとなしくなるというのだ」
「ジャベリは相手が人なら強いけど、ああいう強大な魔の者の搦め手には、てんで弱い上に臆病なのよ。まず、あのように魔物化したビャン皇子におどろいて、自分の論理が通じない相手が潜んでいることを知った。ジャベリはかしこいから、見たままじゃなくてピュージュみたいな狂言回しがいるのだろうことはすぐに考える。そういったものに対しておおいに警戒することになり、自身の計画をすすめるのをやめ、魔の者の動きもふくめて大局的にものごとを見るようになるわ。それに、今回メレアーデがセオドルトをかばって立ちふさがったでしょ。あそこで自分がおびえてしまうような魔の者に対しても、一歩もひかないメレアーデに感嘆し、主君として忠誠を誓うようになったわ」
「そ、そんなことで……?」
 メレアーデは不思議がる。たいしたことをやったような覚えはないのだ。
「自分のできないことをやれる人は、尊敬するものなのよ」
 少女が納得できない、とばかりにくってかかる。
「いやでもさ、夢の世界であたしが介入したときに、ダストンさんを翻意できなくて、あんたすごくあせっていたじゃない?あれはなによ」
 キューブの少女は肩をすくめていう。
「そりゃあ……だって、ダストンさんが来ないと怪物化したビャン皇子が、あつまった人たち……勇者や、神の器や、凄腕冒険者一行や、賢者の冠たちに殺されちゃうからね。そんなの、かわいそうじゃない」
「そこは歴史の趨勢には関係ないってこと!?じゃ、じゃあ、あたしがピュージュを倒したのは?」
「べつにピュージュはビャン皇子が倒されちゃったら、『あ~あ』っていって退くだけよ。歴史はかわらない。……あんた、やっぱり何でも知ってるような顔して、なんにもわかってないわね」
 キューブの少女は、少女をみてニマニマとわらう。
 少女はふてくされて、そっぽを向いていう。
「そりゃ、あたしはメレアーデさんや『盟友』と一緒で、『時獄の迷宮』でこうやればいいんだろう、っていう映像を覗いただけだからね……。そうか。ということは、あたしが過去に『時獄の迷宮』で見た内容……あんたの世界に入ってダストンさんの説得をしたり、ピュージュを倒したりしたのは、べつに世界を救うためのものじゃなくってビャン皇子をすくうためのものだったって事か……」
(あたしの、ウルベア時代の償い……か)
 そういう思いがよぎりつつも、キューブの少女につっこむ。
「……その割には、あんた、あたしが夢の世界に割り込んでいった時に、だいぶ泡食ってたじゃないのよ」
「そりゃ……、あんたみたいな『時の異分子』の動きは読めないのよ」
 キューブの少女は首をふってそのように弁解し、それを聞いてメレアーデがフフッとわらった。
「その言葉って、みんな使うのね」

 ルシェンダが腕組みをしてウーム、と考えをまとめている。
「……エテーネ王国のことはわかった。ではアストルティアの滅亡について聞こうか。『盟友』に依存するといっていたな。確定的な敗北からは脱したとも」
 キューブの少女はうなずいて説明しはじめる。
「こちらは、じつは極めて単純明快なことなの。『盟友』のたどる道筋というのは本当に多いし、その途中で敗北するような流れもなくはなく、不確定な状態だといえるの。でも実は最終決戦へたどりつく流れというものは決まっていて、『盟友』は最後に異界……いえ、絶対滅神ジャゴヌバに戦い、そこでミナデインを放って勝利をおさめる。そのミナデインは『盟友』の知己……アストルティアの人々からもチカラを集めつくして最後のトドメの一撃として放つというもの。しかし、その時にもしエテーネの政変等でメレアーデやマローネが死んでいると、ミナデインのチカラが足りずに倒しきれず、逆にジャゴヌバが勝ってしまうの。そうなってしまうと、そのまま雲霞のごとく、魔瘴や闇の軍勢とともに押しよせてきてアストルティアは滅亡するというわけよ。……エテーネ王国の話がアストルティア全体にも関わるというのはそういう理屈」
「なるほど、単純明快だな……」
 そこで、キューブの少女の姿が最初よりかなり薄くなっていることに、ルシェンダは気がついた。
「そなた、その姿は……」
「時間切れね。……あたしは元々、かりそめの存在よ。一時的に奇跡のような『時渡りのチカラ』で満たされて出てこれただけ。今日でたぶんあたしは消える……元に戻るだけのことよ」
 
 リーネが手をあげる。
「あたしもいいかしら?」
「もちろん、どうぞ」
「……あたしの役目ってなに?」
「あー、リーネにはお開きの音頭をとってもらおうとおもって呼んだの。そろそろ、そうね。大体話したし、お開きの時間かもしれないわね」
 少女はそういって『イーヴのスクロール』を数枚置く。
「これは?」
 リーネはいぶかしげに問う。
「記憶消去の準備」
 そう言って少女は、キューブの少女の方を向きながらいった。
「……あんたなら、わかるでしょ?今ここで知ったことはすべて忘れて、未来にのぞんだほうがいいって」
 キューブの少女はうなずく。
「間違いないわ。『そうなる』と知っている未来ほどあやういものはない」
「そういうことよ。だから、この場でのことはすべて忘れることにする。あたしはピュージュ戦のときも含めて二枚。このスクロール、自分自身には使えないのよね。だから、リーネがつかってちょうだい。『魔王イーヴ』にも、アストルティアに来れなかった奥さんと子供のつらさをいっとき忘れるために、あたしがつかってあげたの」
「……じゃあ、ここで話したことに何の意味があるっていうのよ」
 リーネは当然の疑問を口にする。
「いずれ、時がきたら勝手に思いだすようになってるわ。たとえばさっきビャン皇子にかけた、ダストンさんの『養子』だという思い込みの魔術も、いまは心を休めるために必要だけれども、いずれ必要がなくなればとける。いい友達がいるみたいだから、それは意外とすぐかもしれない。最初に言ったでしょ、優しい術だって」
 少女は、ルシェンダにもいう。
「ルシェンダさん、ここでの事を思いだすときは無事ジャゴヌバを倒したあとになるでしょう。その時には……残せる部分は歴史にのこしておいてください。あっ、レジストしないでくださいね」
 ルシェンダは目をつむり、重々しくいう。
「わかった。時渡りの箇所は複雑怪奇にすぎるが、後進の者のために善処してみよう」
 そして少女はついに、終会のあいさつを告げた。
「では、みなさん、いったんさようなら。次に会う時は、ルシェンダさん、メレアーデさんは『はじめまして』になると思うわ。じゃあリーネ、使って」
「はいな」
 リーネは言われるがまま、スクロールを次々かかげ発動する。少女、ルシェンダ、メレアーデが淡い光につつまれていく。
 光がおさまると、三人はすでにおらず、いつのまにか幻灯機の術もとけ、パドレア邸の招待客たちのなかにリーネはひとり立っていた。
(……あたしは覚えていてもいいっていうのかしら。まあ、表舞台にはたたないけどさ)
 そのようなことを思いつつ、リーネは踵をかえしてパドレア邸を後にしたのだった。

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